リチウムイオン電池は、ごみ袋に入れて出すと回収車や処理施設で発火するケースがあります。実際に2025年7月、須坂市清掃センターでリチウムイオン電池が原因とみられる発火があったことが市から報告されています。須坂市の分別案内だけでは、どこへ出せばいいか一度で判断しにくい面があります。電池単体として取り出せるのか、製品に入ったままなのかで確認先が変わりますし、膨らみや破損がある場合はさらに出し方が分かれます。
『ズクダ須坂』のエリア担当ライター、ノブです。わたし自身も使わなくなったモバイルバッテリーを引き出しに入れたまま、どこへ持っていけばいいか分からずに何ヶ月か放置してしまった経験があります。この記事では、安全面の基本、電池の状態ごとの確認先、須坂市内で実際に利用できる回収場所3か所を順番に整理します。
電池単体・製品内蔵・膨張の三パターンに分けて見ていきます。紹介する回収場所の情報は時期によって変わることがあるため、実際に動く前に公式サイトか窓口で確認してみてください。
リチウムイオン電池が迷いやすい理由
乾電池と違って、リチウムイオン電池には「燃えるごみ」「燃えないごみ」どちらにも出せないルールがあります。でも、分別表を見ると電池の欄だけでいくつか項目があって、どれに当てはまるか判断がしにくいのですよね。
迷いやすいのが、電池そのものと電池が入った製品の扱いが別になっているという点です。取り外せるかどうかで出し先が変わるため、電池が見えないまま製品ごと捨てようとすると、そこで止まってしまいます。
電池単体と電池内蔵製品で変わる出し先
電池を本体から取り出せる場合は、電池だけを回収ルートへ出し、本体は別の方法で処分します。一方、電動歯ブラシやイヤホンのように電池が固定されていて外せない製品は、製品ごとの出し方が必要です。
電池が外せない製品は、購入した量販店や製品のメーカーへ相談する方法もあります。小型家電回収と同じルートに持ち込めるかどうかは、製品のサイズや種類によって変わります。
モバイルバッテリーの出し方と準備
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池そのものです。状態が正常であれば、JBRCの回収ボックスに持ち込めます。ただし持ち込む前に一手間が必要です。
USBポートなど金属の端子部分にビニールテープを巻きます。
店頭や公共施設の「小型充電式電池リサイクルBOX」に投入します。
セロハンテープでは不十分なため、ビニールテープを使います。須坂市の公式案内でも同じ手順が示されています。不安なときは持ち込み先の窓口に一声かけると安心です。
膨張や破損があるときの見方と対応
久しぶりに引き出しからモバイルバッテリーを出したら、背面が少し盛り上がっていた——そういう経験、意外と多いのではないかと思います。わたしも一度、まさにその状態で気づいて焦りました。
膨張・破損しているものは通常の回収ボックスに入れられません。JBRCの回収ボックスも、家電量販店の店頭ボックスも、外部ダメージのある電池は受け付けていません。
膨張品を処分したい場合は、まず須坂市の生活環境課(本庁舎2階7番窓口)へ電話で相談するのが確実です。「膨らんだモバイルバッテリーを処分したい」と伝えると、持ち込み手順を案内してもらえます。
須坂市内で利用できる回収場所3か所
わたしが調べた範囲で、須坂市内または須坂市民が実際に使いやすい回収場所を三つ紹介します。それぞれ対象条件や受付時間が異なるため、状態と都合に合わせて選んでみてください。
- ①須坂市役所 正面入口 回収ボックス
-
所在地:長野県須坂市大字須坂1528番地の1(市役所正面入口)
- ②須坂市生涯学習センター 回収ボックス
-
所在地:長野県須坂市大字須坂747番地イ(センター内に設置)
- ③ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 須坂店
-
所在地:長野県須坂市井上882番1(須坂長野東ICから約3分)
①と②は市が設置する回収ボックスで、リサイクルマークのある正常な電池が対象です。③のヤマダデンキはJBRC協力店として店頭に回収ボックスを設置しており、10:00~21:00の営業時間内に持ち込めます。電話番号は026-403-0679です。
①と②の利用可能時間や受付状況は、須坂市公式サイト(city.suzaka.nagano.jp)または生活環境課(026-248-9019)で最新情報を確認してください。
回収ボックスを使える場合の条件
回収ボックスに入れられる電池には条件があります。「外部ダメージがないこと」「リサイクルマークがあること」の二点が前提で、膨張・破損・水濡れがあるものは対象外です。
- 外観に膨らみ・変形がないこと
- 破損・水濡れの跡がないこと
- 端子部分をビニールテープで絶縁済みであること
- リサイクルマークがある製品であること
リサイクルマークがない製品(海外製など)は回収ボックスでは受け付けてもらえません。その場合は、メーカーか販売店へ相談するか、引き取り先がなければ生活環境課の窓口へ持ち込む流れになります。
出す前に安全な保管と確認を
すぐに持ち込めない場合は、保管の仕方にも気をつけたほうが安心です。特に膨張が始まっている電池は、高温になる場所や車のダッシュボードに置きっぱなしにするのは避けます。
ノブ金属容器に入れて可燃物から離した場所で保管するのが基本です
端子部分をビニールテープで処理してから、缶や金属製の容器に入れて保管します。他の充電式電池と一緒にせず、単独で管理しておくのが無難。持ち込めるタイミングが来たら、なるべく早めに動くのが安心です。
小型家電回収と混同しやすい点
「小型家電回収ボックス」と「小型充電式電池の回収ボックス」は別物です。電動歯ブラシや小型の調理器具は小型家電として回収できる場合がありますが、電池だけを小型家電ボックスへ入れるのは対象外になります。
| 種類 | 主な出し先 | 電池の扱い |
|---|---|---|
| 電池単体(取り外し済み) | 市役所・センター・量販店ボックス | 端子を絶縁して持ち込む |
| 電池内蔵製品(外せない) | 量販店・メーカー相談、市窓口 | 製品ごと持ち込む |
| 膨張・破損品 | 市生活環境課窓口へ相談 | 回収ボックスは使えない |
| リサイクルマークなし | メーカー・販売店か市窓口 | ボックス投入不可 |
電池を入れたまま小型家電ボックスへ入れると発火リスクになることがあります。製品から電池を外してそれぞれ分けて持ち込むのが基本です。
よくある失敗と避けたいこと
「燃えないごみの日に出してしまった」という話を周りで聞くことがあります。回収車内で発火すると処理がとまるため、分別案内でも「電池類は絶対に混ぜないでください」と繰り返し案内されています。
他にやりがちなのが、複数の電池をまとめてビニール袋に入れてしまうケースです。電池同士が接触すると発火リスクが上がるため、個別にテープ処理してから持ち込む形が安全。「袋にまとめれば楽」という感覚は、電池には当てはまりません。
迷ったときのわたしの動き方
今日、もし家の引き出しや棚に使っていない充電式電池やモバイルバッテリーがあれば、まず取り出して状態を一度確認してみてください。膨らんでいないか、リサイクルマークがあるかだけ見るだけでいい。それだけで、市役所ボックスへ行くか、ヤマダデンキへ寄るか、窓口へ電話するかの判断がついてきます。
わたし自身は、買い物のついでにヤマダデンキ須坂店へ持ち込む流れが合っています。須坂長野東ICからすぐなので、週末の買い出しのついでに寄りやすいのがいい。一度ルートを覚えると、次からは迷わなくて済むのがなんとも気持ちがよくなります。
一個だけ持っていくのでも十分です。全部まとめて一気に片づけようとしなくても、一個ずつ動ける状態が続くほうが気持ちも楽。この記事が、その小さな一歩のきっかけになったらうれしいです。













