根曲がりタケノコは採れる時期が一ヶ月ほどしかなく、「今週末でも間に合うか」と気になりながらも、竹林の中がどんな環境なのか分からないと、なかなか一歩を踏み出しにくいものです。
地域情報メディア『ズクダ須坂』で須坂・高山村周辺を担当しているノブです。今回は高山村から万座方面へ向かう途中の竹林で、実際に根曲がりタケノコを採ってきました。
採れる時期の見きわめ方から、必要な装備、竹林の中の歩きにくさ、霧が出たときの判断まで、行く前に知っておくと動きやすいことをまとめています。
高山村から万座手前で根曲がりタケノコ採り体験
高山村から万座方面へ向かう山道の途中に、根曲がり竹が密生しているエリアがあります。標高が上がるにつれて笹藪の密度が増し、道路沿いからでも竹の穂先が斜面を覆っているのが見えてきます。
入山できるのは、高山村公・共有林管理協議会が解禁した期間内に限られます。2026年は5月30日から6月28日まで解禁されており、入山には協力金が必要です。協力金の納入場所や方法は、高山村の公式案内で事前に確認しておくと当日スムーズです。
群馬県側への入山は禁止されているので、どの範囲が入山可能なのかも出発前に確認しておくのが安心です。
根曲がりタケノコが採れる時期の特徴
根曲がりタケノコはチシマザサの若芽で、雪解けが進む初夏に一気に顔を出します。標高の低いところから順番に出てくるため、シーズン中でも「今どの標高が旬か」が週単位で変わります。
高山村の竹林では、6月上旬から中旬にかけてが収穫量の多い時期になりやすいです。ただし、その年の残雪量や気温によってずれが出るため、「例年この時期に採れた」という情報だけを頼りにすると、タイミングが合わないことがあります。
出穂後に伸びすぎると固くなるので、地面から少しだけ顔を出しているものを選ぶのが基本です。穂先が開き始めたものは食感が落ちるため、採らずに残してきました。
現地で準備した服装と安全対策用品
竹林の中は笹が体に当たり続けるため、肌の露出が多いと傷だらけになります。今回は長袖、長ズボン、軍手という組み合わせにしましたが、笹の葉が首に入り込みやすいのでネックガードか首まで覆えるものがあると動きやすいです。
- 服装の基本
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長袖・長ズボン必須。笹が直接肌に当たると細かい傷ができる。化繊よりも厚手の綿や作業着が向いている。
- 靴
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斜面の笹藪を歩くので、滑りにくい登山靴か長靴が向いている。スニーカーは滑りやすく、泥で中に水が入りやすい。
- クマ対策
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竹林内はクマの出没情報が毎年あるエリア。熊鈴は必携。単独での入山は避けたほうが動きやすい。
- 採取道具
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ナイフや鎌があると根元から切り取りやすい。袋は大きめのビニール袋かリュック型の収穫袋が両手を使えて便利。
スマートフォンの電波は山の中では弱くなります。出発前に地図をダウンロードしておくか、紙の地図を持っていくと安心です。
竹林の地形と歩いて感じた注意点
入山してすぐ分かるのは、足元が見えにくいということです。笹藪が膝から腰くらいの高さまであり、地面の傾きや石の位置が確認しにくい状態で歩き続けることになります。
斜面は意外と急で、登りよりも下りで滑るリスクがあります。特に雨の翌日や早朝は笹の葉に水分が残っており、一歩一歩足をしっかり置く意識が必要でした。
ノブ足元が見えない斜面は思ったより消耗します
竹林の中は方向感覚が狂いやすく、入ってから十五分ほどで来た方向が分かりにくくなりました。道路やランドマークが見える範囲で動くか、進入口から離れすぎないようにするのが無難です。
午後の竹林で見た雰囲気と混雑状況
訪れたのは平日の午後でしたが、道路沿いに数台の車が停まっていました。週末は台数が増える傾向があるようで、特にシーズン最盛期は早い時間帯から入山している人が多いと現地で話を聞きました。
竹林の中は笹が視界を遮るため、他の採取者と近くにいても声が聞こえにくい場面があります。クマの出没を防ぐ意味でも、声を出したり熊鈴を鳴らし続けたりすることが、周囲の人への存在確認にもなります。
混雑状況は時期や天候によって変わります。週末の午前中は込み合いやすく、平日の昼過ぎ以降は人が少ない印象でした。ただしシーズン終盤になるほど採れる量は減るため、混雑を避けるか量を優先するかは悩ましいところです。
霧が出たため深追いしなかった判断
入山して一時間ほど経ったころ、稜線の方から霧が流れ込んできました。視界が急に狭まり、遠くの木が見えなくなるスピードが思いのほか早く、これ以上進むのは止めようとすぐに判断しました。
霧の中では自分の位置を把握しにくくなります。竹林は木立と違って目印になるものが少なく、霧が出ると方向感覚がさらに頼りなくなる感覚がありました。「もう少し採れそう」という気持ちが出てきたとき、霧の濃さを理由に引き返せたのは正解だったと思っています。
- 霧が出始めたら早めに引き返す判断を
- 午後遅い時間は霧が出やすい傾向がある
- 天候が変わりやすい日は入山前に空模様を確認する
- スマートフォンの天気アプリより現地の空を見る習慣が役立つ
- 複数人で入山し、出口の方向を出発前に確認しておく
一時間半で採れた根曲がりタケノコの量
霧で引き返したため実質的な採取時間は一時間半ほどでしたが、袋の半分ほど、重さにして一キログラム前後が採れました。竹林に入ってから最初の二十分ほどは目が慣れず、地面から出ているタケノコを見つけにくい状態が続きます。
コツをつかんでからは、笹の根元あたりをゆっくり目で追うと穂先が見えてくるようになりました。一本見つかるとその周辺にまとまっていることが多く、焦って動き回るより、一か所でじっくり探した方が効率がよかったです。
初めての人でも一時間から二時間の採取でビニール袋一枚分前後は見込めると感じました。ただしシーズン序盤か終盤かによって出穂の状況が変わるため、量の目安はあくまで参考程度で考えておくのが無難です。
短いシーズンに訪れる際の注意点
高山村の入山可能期間は一ヶ月程度しかなく、今年は6月28日が期限です。週末だけで考えると残り回数は多くありません。天気と体の都合を照らし合わせながら、早めに日程を決めておくのが動きやすいです。
入山前には協力金の納入が必要なので、納入場所と方法を高山村の公式案内で確認してから出発する流れが確実です。当日に分からなくなると現地で時間を取られます。
初めてなら平日の午前中が一番動きやすいと感じました。道路沿いの駐車スペースを確保しやすく、他の採取者の声も聞こえるため、単独でも少し安心感があります。今週中に行けそうなら、まず高山村の公式サイトで入山ルールと協力金の案内を確認してみてください。













